きっかけは、ふと目にした一枚の写真。
そこには白の〈Zizi〉 を履いた素敵な男性が写っていました。
大日方さんの憧れを掻き立てたその靴は、
自分を輝かせてくれる魔法のような存在になりました。

「身につけたときの高揚感は今も忘れられません」

私とレペットを出会わせてくれたのは、セルジュ・ゲンズブール。デニムに白シャツ、
そして足もとに白の〈Zizi〉 を履いた彼の写真を見たとき、なんてセクシーなんだろう！ と感動したんです。
そんな憧れがあったので、当時の私にとっては価格的に贅沢なアイテムでしたが、
似たものではなくレペットが欲しいと思っていました。はじめて履いた日はうれしくてうれしくて、
“横断歩道を〈Zizi〉 で歩いている”自分の足もとを今も鮮明に覚えています。
レペットが「私って素敵！」と思わせてくれたんですよね。その日は、セルジュの写真をもう一度見返しました。

今年もいろんなボトムに合わせて、かなり履いています。これは本当に大人の女性におすすめしたいアイテム。
服がカジュアルでもシューズを〈Zizi〉 にするだけで、エレガントで上質な、
でも気取っていない抜け感ある足もとができるんです。コーディネートの絶妙なハズし役としても活躍してくれるし、
頼もしい存在。それと、余裕のある感じも素敵ですよね。「私は何が流行っていようがこれを履きます」という、
パリの人らしい流されない姿勢がレペットにはある。

今履いている〈Zizi〉 は２代目ですが、だいぶ履いたのでそろそろ３代目を購入したいです。
新作もチェックはするけれど、やっぱり〈Zizi〉 は私のスタイルにとって欠かせない、
揺るぎないアイテム。履き心地、そしてこの細身のミニマルなデザインは、ほかでは決して手に入らないものなんです。